腐食と錆びと酸化

腐食と錆びと酸化

「硫化水素は腐食性ガスです」といつも言うのですが。腐食=さび=酸化と結びついてしまっている人も多いのではないでしょうか?ですが、少しずつ意味が異なります。
腐食とは金属が環境と関わって損傷する現象です。さびは腐食の結果金属表面を覆ったものです。(金属の酸化物に限定しているように書いている場合もあります)。酸化は読んで字のごとく、酸素と結合することです。
酸化は腐食のひとつですが、腐食は酸化だけを言うのではありません。
硫化水素により、銅が硫化銅に変わることを腐食と言いますが、酸化とは言いません。

鉄の錆び

皆さんのイメージするさび(錆)は鉄の黄色や茶色の錆びではないでしょうか?これは鉄が全面腐食したときに生じた、腐食性生物です。
鉄の錆びは鉄が水分と接触して、腐食(酸化)することで発生します。軒先など見かけ上濡れない場所でも、大気中の水分によって錆びは発生します。相対湿度60%以上の環境で鉄が錆びだすと言われています。
湿度のほかに、酸性の環境であることが錆びを発生させやすくすると言われています。これは鉄から溶け出る鉄イオンの溶解度に関係します。中性~アルカリ性の環境下では鉄の表面はFe3O4やFeOOHなどの錆びで覆われてます。この錆びが新たな錆びの生成を減らします。ですが、pH3未満の酸性環境では表面に何もない裸の状態になっています。そのため、錆びが進行しやすくなります。

コルラインの原料

硫化水素除去フィルター「コルライン」の原料も酸化鉄です。化学式上はFe2O3 。産業廃棄物になる予定の酸化鉄を再利用して、作っています。嫌がられるイメージの鉄さびですが、皆さんの役に立てればとおもいます。