基盤が腐食されにくいならなんで壊れるんだ!と思われるかもしれません。基盤の場合ショートによるものが多いそうです。例えば基盤のアップの写真(下)でいうと、矢印の2本の線は銅の膜で、電気が流れています。この銅の膜の線が硫化水素により、硫化銅になります。硫化銅になると、体積が増え、隣の線とくっついてしまい、電気が流れショートします。腐食を確認しようと思ったら、アップで見て線(銅の膜)がどうなっているかを確認する必要があります。
この基盤のように線の距離がある基盤だと少々腐食しても隣とくっつくことはないでしょうが、高性能な基盤や新しいになれば線の間隔も狭くなり、それだけ硫化水素に弱くなってしまいます。お客様の中には盤内の機器が古くなったので、新しいものに交換するとトラブルが増えたと仰るお客様もおられます。