排気の向きと臭い

建屋排気の向きと臭い

工場の煙突

煙突は発生した物質を広範囲に拡散して、地上で害が少ないレベルにしようというものです。広範囲に拡散するために高い位置に排気が出るようになっています。

拡散範囲は煙突が高ければ高いほど広範囲に拡散できます。一般的な計算方法では煙突の高さと煙の上昇高さを足して有効高さと計算します。ですから、煙突の出口は上をむけてより高く煙を上げるようにしています。

建屋の排気

工場で臭いの苦情がくる場合、建屋内で発生したガスが外に出ることによるものが多いそうです。常時 窓やシャッターが開いていて、そこから臭いが出る場合や、換気扇やルーフファンがある場合など。
工場の側からすると、危険なガスはない(危険な濃度ではない)ので積極的に処理はしないので臭いが外に出ていきます。これが苦情の原因になってしまっている場合があります。
第一段階として、「窓やシャッターを閉めるようにします」というのが多い対応だそうです。第二段階で、処理装置を付けます。となります。

ところで、建屋の排気の場合通常の煙突のように排気が上を向いている場合がほとんどないような気がします。(私が知らないだけならすみません)換気扇が付いているだけで、排気管がない。排気管の出口を横向けにしている。出口に雨除けの傘が付いている・・など。

でも、臭いトラブルがあった場合排気を上向けることをお勧めします。
上を向けることで、排気の勢いでより高くまで排気ガスは到達します。高ければ煙突と同じでより広範囲に拡散させることができ、臭いを薄めることができます。出ている臭気のレベルにもよりますが、臭いを感じなくなる可能性があります。

(施工の際は専門家とご相談ください。)

工場の排気による臭いの苦情は色々な業種であるようで、コルラインもいろいろな業種の工場の臭気対策で使われています。コルラインは工場からの排気に含まれる硫化水素をとることで、臭いを感じにくくさせます。

硫化水素で困ったときはご連絡ください。