最終処分場の臭気対策

最終処分場の臭気対策

最終処分場(埋立地)では廃棄物から発生するガスを早く地表へ出すために、ガス抜き管が設置されています。ガス抜き管がないと、廃棄物から発生したガスが地中にたまり、高濃度になった状態で地表へ出て、火災や事故につながる可能性が高まります。
ガス抜き管からは廃棄物から発生したガスがでており、濃度によっては「悪臭」の原因になっています。この廃棄物から発生するガスには「硫化水素」が含まれている場合があります。

硫化水素を発生する廃棄物

硫化水素を発生する廃棄物の代表的なものに「石膏ボード」があります。石膏ボードは化学式で書くと「CaSO4」です。石膏ボードに含まれる硫酸イオンを硫酸塩還元菌が還元することで硫化水素「H2S」が発生します。このとき、硫酸塩還元菌は有機物を栄養源とします。木くずや紙くずは有機物なので硫酸塩還元菌の栄養源となります。この硫酸塩還元菌は嫌気性(酸素が嫌い)で地中で、酸素不足状態になると活発に活動します。

臭気対策

臭気対策として、ガス抜き管にコルラインを入れていただいているお客様がおられます。

使い方は簡単で、ガス抜き管の中にコルラインを入れるだけです。

注:コルラインは高濃度のガスが一気に流れると発熱発火する場合があります。事前に濃度の確認をお願いします。

硫化水素で困ったときはご連絡ください。