食品からの硫化水素
硫化水素というと特別なところでしか発生しないようにイメージされているかもしれませんが、濃度次第でどこでも発生しています。普段私たちが食べている食品からも低濃度ですが硫化水素が発生しています。
有機硫黄化合物の分解途中で硫化水素が発生します。・・・と言われてもなかなかイメージしづらいので、食品からの硫化水素を測定していました。
パンの硫化水素を測定
今日はランチにパンを食べようと思います。その前に硫化水素濃度を測定してみます。
まずは「卵パン」です。
固めのパンの中に卵がたっぷりと入って、上にケチャップがかかっています。
匂いは卵の匂いがします。
硫化水素は「卵が腐った臭い」と言われており、卵の臭い=硫化水素の臭いです。私は「卵が腐った臭い」は嗅いだことがないのでどんな臭いなのか私にはわかりませんが、卵の臭いがきつくなるのでしょうか?
匂いからすると確実に硫化水素が検出できる匂いです。
もう一つは「コロッケパン」です。
二つに切ったコロッケの周りをパンで包み、上にマヨネーズをかけて焼かれています。
原材料に卵は含まれていますが、積極的に卵は使われていません。匂いはコロッケのソースの匂いです。
匂いからすると出ないかもと思わせる匂いです。
測定結果
卵パン「87.54ppb」
予想通り検出されました。
電子機器が置いてある部屋でこの濃度なら何か対策をした方が良い濃度です。
今回の測定の様子は動画にもアップしています。
コロッケパン「111.3ppb」
予想に反し、検出 卵パンより高濃度でした。
今回の測定の様子は動画にもアップしています。
どちらのパンからも硫化水素が検出されました。ですが、極低濃度で人体への悪影響はありません。今回はパンで行いましたが、他の食品でも同じように検出されると思います。パンが悪いということではありませんし、2個のパンはこの後 私のランチとなりました。
この結果の濃度「約100ppb 0.1ppm」は人体への悪影響はありませんが、電子機器の腐食を早めるのには十分な濃度です。
食品工場などで、硫化水素が原因で電子機器が腐食~故障することはよくあることです。よくわからないけど早く壊れる場合硫化水素が原因かもしれません。
硫化水素で困ったときはご連絡ください。