無酸素状態でのコルライン

コルラインの表面でおこること

コルラインは酸化鉄を主成分とする硫化水素除去フィルターです。
コルラインの表面では酸化鉄と硫化水素が反応し硫化鉄になります。その後硫化鉄は酸素と反応し酸化鉄に戻ります。このサイクルがいつまでも続けば寿命は来ないのですが、一部は酸化鉄にもどれないため寿命が来ます。

無酸素状態でコルラインを使うと、硫化鉄と酸素が反応できなくなります。そのためコルラインの表面には不安定な硫化鉄(酸化鉄に戻りたい硫化鉄)がたまっていきます。

無酸素で使うと

コルラインを無酸素で使うことはお勧めしていません。硫化鉄と酸素の反応ができないため、いろいろ不具合が発生します。

寿命の低下

ひとつに、性能が低下します。使い始めの除去率は同じ程度でしょうか、酸化鉄が再生しないため寿命が低下します。
条件にもよるのでしょうが、ある時は、通常状態の1/15以下で規定濃度を超えてしまいました。
どのくらい持つのか?問合せがあったのですが、不明としか答えられませんでした。通常状態の寿命計算が成立しないことは確かです。

発熱、発火

次に、発熱 発火の恐れがあります。硫化鉄が酸素と反応する際には熱を生じます。反応がどんな速度で起こるのか?どれだけの量の硫化鉄が表面にできているかによりますが、最悪の場合燃えてしまいます。
以前にあった案件では 誤って数%の濃度の硫化水素とN2の混合ガスを数時間 コルラインに流してしまい、その後ガスを止めたことで、空気が流入し、コルラインが発火してしまいました。(数%のガスが流れるとそれだけでもコルラインは発熱してしまいます。)

発熱、発火については高濃度のガスを扱わない場合ば問題ないと思いますが、十分に注意が必要です。寿命も著しく低下しますし、お勧めできる使い方ではありません。

無酸素で使ったあと

無酸素で使った後のコルラインの動画を撮影しました。
N2とH2Sの混合気体で酸素無し状態で使ったあとのコルラインを空気中に戻したものです。硫化鉄の黒が酸化鉄の茶色に戻っていく様子です。吸着量が少ないので発火などはしませんが、手でさわると暖かいです。

硫化水素で困ったときはご連絡ください。