プッシュプル換気

換気について

今回は「換気」についてお話をします。
作業者の近くで有害物質(硫化水素ガスを含む)が発生する場合、マスクなどで防護するほかに「換気」をするのが一般的です。

有害物質の発生源から換気用フードの距離や換気ファンの風量、有害物質の種類などで適切に設計する必要があります。

今回、社内にある部品で換気の有無や排気用フードの位置を変えて 換気の状態を撮影してみました。 

換気無し

ファンがどちらも止まっている状態で有毒ガス(霧)を発生させたときです。ブルーの槽内は有毒ガスでいっぱいになり、作業者が危険にさらされます。

局所排気

換気用ファンの稼働(緑のプラダンBOXについているファンを稼働)します。一般的な局所排気装置が稼働している状態です。

作業者の周りのガスが吸引されています

 

換気ダクト(緑のBOX)が離れていると、吸引の効果は落ちます。
槽内はまた毒ガスでみたされます。

作業者の周りにもガスが漂います。

 

プッシュ・プル換気

作業者の後ろのファンを動かし、換気ダクトへ空気の流れを作ってあげます。

作業者の周りにはガスが少なくなります。

後ろのファンが毒ガスを押(プッシュ)して 換気ダクトが吸引(プル)するので「プッシュ・プル換気」と言います。
通常の局所排気より、遠くの有害物質を吸引できるのが特徴です。

もし、排気装置を検討の際には 排気の後には「硫化水素除去フィルター コルライン」を設置して クリーンな空気を屋外に設置してください。