温泉の素からの硫化水素
いつもは臭い袋
客先などで、デモのため硫化水素を持っていく場合があります。車移動の場合などは臭い袋に比較的濃度の高いガス(直接吸わなければ人に害がない程度の濃度)を持っていきます。
今回、展示会の参加にあたり、ガスをどうしようか悩んでいます。臭い袋にガスを入れて新幹線に乗るのはちょっと。万が一漏らしたらニュースに出ちゃいそうなので少し怖い。
温泉の素はどうだろう?
臭い袋より、「温泉の素」の方が持ち運びに困らないのではないかと「温泉の素」を調べました。
ご存知の方もあると思いますが、ほとんどの「温泉の素」からは硫化水素は発生しません。硫化水素が腐食性であるため、給湯器などに害を与えるためです。
ですが気にして探せば、実際に硫化水素を発生させる温泉の素もあります。購入して、ビーカーに入れてみました。
濃度測定1
ビーカーの中に測定口をいれると15ppmくらい発生していました。
いつものデモ用盤にビーカーを入れて1時間くらい様子を見ました。濃度は盤内で1.5ppm程度。時間が経てばもっとあがるかもしれませんが、人体に害がある濃度ではありません。
蓋を開けると硫化水素の臭いがします。(一般の人に言わせると温泉の香りでしょうか?)
濃度測定2
次はデモ用BOXの構想が決まったので、デモ用BOXで濃度測定をしました。
ビーカーに入れると濃度が上がりすぎる可能性があるので、今回は数滴たらすだけにしました。
(デモ用コルラインもかなり小さいので効果確認には低濃度である必要があります)
結果は 140ppb(0.14ppm)程度で頭打ち。1時間くらい経過するとどんどん下がっていきます。(隙間から硫化水素が逃げていきます)
数十ppbくらいになったときに、測定を開始~除去をしていけばよいかと思っています。
ひとまず、これで
測定して出てきた濃度には問題ないので、ひとまずこれで対応が出来そうです。
展示会(2023洗浄総合展とインターアクア2024)には上のデモ機セットを持って 出展します。
お時間の許すかたは岡本電気のブースまでお越しください。(しが水環境ビジネスフォーラムの一員として参加します)
硫化水素で困ったときはご連絡ください。