輪ゴムからの硫化水素

輪ゴムからの硫化水素

身近な硫化水素を発生させるものに「ゴム」があります。硫化水素を発生させると言っても、人体に影響を及ぼす濃度ではないので安心してください。

ゴムは製造工程の中で「加硫」と言われる工程があり、「硫黄」を加えることでゴムが伸び縮みするようになります。硫黄が加わる=硫化水素が発生する可能性があります。

ゴム製造メーカー、タイヤメーカー様からの硫化水素除去に関する問い合わせもいただきますので、発生するのでしょう。

今回は身近な輪ゴム で硫化水素の測定を行いました。

大量の輪ゴムをボトル内に入れ測定を試みます。

装置構成

なにも立派な装置はありません。20ℓの容器に上の写真のように輪ゴムを大量に入れます。(約500g入れました)

発生するのを待つため、1時間程度放置

その後いつもの「odotracker」で濃度を測定しました。

測定結果

測定結果 20ppb(0.02ppm)でした。

20ppbという硫化水素濃度は
・人体に影響はありません。(敏感な人が臭いを感じる程度です。)
・電子機器の設置には向かない環境です。

実際にこんなに大量に輪ゴムを入れて、一緒に電子機器を保管する人なんていないとおもいますが、ゴムから硫化水素は発生します。

輪ゴムにたどりつくまで他のゴムを入れて同じことをしましたが、発生は確認できませんでした。1時間程度では少量しか発生せず、測定限界以下だったのか、ゴムの種類によるものなのかはわかりません。
加硫する量は物によって違うらしいので、「硫化水素を発生させるゴムもある」程度に思っていてください。

硫化水素で困ったときはご連絡ください。