LEDの硫化水素による変化

LEDの硫化水素腐食

お客様で、「硫化水素」に気づいた理由が「LED」という方がおられたのでLEDを硫化水素で腐食させてみました。

腐食前は黄色だった部分が硫化水素により、黒く浮き上がってきています。銀メッキが硫化水素で腐食して硫化銀になるためです。

銅の硫化水素腐食みたいに動画を撮ろうと思ったのですが、銅より腐食しにくいみたいで、動画撮影に失敗しました。(容量がいっぱいになりスマホが止まって大変でした)樹脂で包まれた中を腐食させようとしているので時間がかかるのでしょう。

LEDで硫化水素に気づいたお客さまですが、工場の照明を省エネ対策でLED化していっていたそうです。ですが特定の建屋で、LEDの照明の色がおかしくなり、想定寿命より早く点灯しなくなったそうです。あまりに早かったため、メーカーに確認すると「腐食性ガス(硫化水素)の影響」との回答をもらい、「硫化水素」に気づいたそうです。

LED照明は硫化水素で腐食されると「青っぽい光」になるらしいです。硫化により本来反射する光が反射しなくなるためだそうです。その後、断線などにより点灯しなくなる場合が多いそうです。

LED照明のために硫化水素対策はコスト面で合わないですが、周辺にある電子機器、測定機などにも硫化水素は悪影響を及ぼします。周辺機器を守るため、硫化水素対策をしてください。

硫化水素(腐食性ガス)がある環境かを知るのためにLEDを見てみるは簡単で良いかもしれません。