梱包材からの硫化水素
梱包材から硫化水素を発生させてみました。
(人に害のある濃度ではありませんのでご安心ください)
使うのは、パソコンなどの梱包にも使われていそうな、紙を成型して作られる梱包材です。
段ボールなどと同じく、再生紙から作られているので条件によっては「硫化水素」が発生します。
下準備
手でちぎります。
水を加えミキサーで細かくします。
(水がないと硫化水素を発生させる菌が繁殖しづらいです)
密閉した容器に入れます。
その後 常温で数日間放置します。
40℃くらいで放置するとよく反応するらしいです。
(硫化水素を発生させる菌は「嫌気性」空気が嫌いなので密閉すると繁殖しやすくなります)
測定
いつもの「Odotracker」で硫化水素濃度を測定します。
弊社所有の測定器「Odotracker」は極低濃度の硫化水素濃度を測定することが可能です。通常の硫化水素測定器は「0.5~1ppm」が検出限界ですが、「Odotracker」は「ppb」オーダーでの測定が可能です。(1ppb=0.001ppm)
測定結果です。(正確な測定には安定するまで1分程度待つ必要があるので参考値です)
ピークで0.16ppm(160ppb)でした。
人体に影響のない程度の硫化水素が発生したことは確かです。
中の臭いは「段ボールの臭い」でした。
0.16ppmという濃度は 人には影響はありませんが、電子部品には悪影響のある濃度です。
もし、硫化水素の発生が疑われるのなら対策をご相談ください。
硫化水素で困ったときはご連絡ください。