今回、お客様の要望で無酸素で使いたいという案件があり、それに向けた試験をしていました。
右は、破過試験のカラム内のフィルターの様子です。左側から硫化水素が流れ込みます。ある程度の濃度のガスを流すと 通常、硫化水素によってじわ~っと黒っぽくなります。
ですが、無酸素下(窒素+硫化水素)ではその境界がとてもはっきり表れており、驚きました。
同じ濃度で、酸素のある環境では境界があるはずの部分でも境界はわかりません。(肉眼でみるとなんとなくわかりますが写真では全くわかりません)
高濃度の「硫化水素」によって「硫化鉄」(黒色)になるのと同時に、「硫化鉄」(黒色)が「酸化鉄」(茶色)に戻ることで境界をあやふやにしているのだと思います。