全固体電池の研究施設にて、実験室内で極低濃度の硫化水素が漏れている模様。それによって実験室内の作業者から臭いの苦情あり。活性炭消臭機を設置するが、臭いが取れない。
漏れの箇所は無数に考えられます。配管のつなぎ目やグローブボックスの隙間など・・。硫化水素は極低濃度 0.02ppm でも臭いを感じるため、少しの漏れでも気づきます。活性炭消臭機のがどんなものかによりますが、一部の消臭機は硫化水素の臭いはほとんどとれません。
1 漏れている箇所を塞ぐ
難しいですが 可能な限り漏れを塞いでください。石鹸水などを吹き付けると泡が出て、発見しやすいです。
2 圧管理をしてください
臭いが出るのは、実験設備や配管内のほうが室内よりも圧力が高いからです。排気ブロワの位置やダンパーの開度などを見直すことで、適切に管理できるかもしれません。
3 硫化水素除去装置の追加
それらを試しても不十分な場合、漏れた硫化水素を硫化水素除去装置で除去を検討ください。活性炭による除去装置の場合は活性炭の絶対量に注意してみてください。活性炭フィルターと銘うつものの中にはで除去できる量がとても少ないものが存在していますのでご注意ください。
まず、漏れを可能な限り防ぎ、硫化水素除去装置の設置をお勧めします。
61-108
以前に活性炭フィルターの仕様を見ましたが、フィルターが定格としている空気量がとても多いのにおどろきました。とても薄い活性炭の層に対し大量の空気を流している物があります。少し濃度が高いと一瞬でダメになる若しくはそもそも取れないような気がします。メーカーの推奨する濃度を確認することをお勧めします。
「硫化水素」の除去なら私たちにご相談ください。