滋賀県には「工業技術総合センター」という機関があり、小さな費用で試験 分析機器を使わせてもらえます。技術相談等も可能とのこと。先日は「信楽窯業試験場」と栗東の「工業技術総合センター」へ行って装置を使わせていただきました。
信楽は滋賀県の誇る焼き物の町で、試験場までの道沿いにも焼き物の店が多くあります。多くの信楽焼の狸がお出迎えしてくれます。
今回は栗東の「工業技術総合センター」でX線回折装置を使わせていただきました。X線を当てることで、調べたい粉末の結晶構造が判るらしいです。(詳しい原理を知りたい人は検索してみたください)結晶構造が判るので含まれる物質がどんな状態なのかが判ります。(水和物になっているとか、何と化合しているのかとか)
ガラスのパレットに測定したい粉末を詰めて、装置にセットします。(写真では判り難いですが、四角い部分が一段下がっていて、そこに、焦げ茶色の粉末を入れています。)スイッチを入れて測定開始。出てきた波形とデータベースの波形とを比べてどんなものが入っているのかを判断します。
残念ながら、今回調べたかった物質は確認できませんでした。水和物になり同定できなかったのか?
他の案件でもお世話になることがあると思います。
硫化水素で困ったときはご連絡ください。