客先での硫化水素測定と除去装置のデモンストレーション

客先でのデモ

一部のお客様に対しては、お伺いして 客先の盤内に「循環型硫化水素除去装置 コルライン」を設置。硫化水素の減少状態を見ていただくことがあります。

うまくいくと こんな感じ 0.11ppmが 未検出の範囲まで落ちます。

実際にはなかなかうまくいかない時も多いです。

濃度が下がりきらない

よくあるのが 濃度が下がりきらないこと。

きれいに密閉できていたらさがるのですが、どこかの隙間から硫化水素を含んだ空気が入ってくることが原因です。

屋外で風が吹くと濃度が上がる場合などもありました。

0.02ppmや0.01ppmを切るまでは行くのに。。。と延々と待つこともあります。

盤の隙間にテープを貼るなどして再度測定・・などもありました。

 

硫化水素を検出しない

これもよくあります。検出しない。

盤内の様子や周辺機器を見ても、「絶対ある!」という状態なのに検出してくれません。動き回っても0.000ppm。

ゼロ調整を再度行ったり、するのも反応しないと困ります。

「そのセンサー壊れてるんじゃない?」と思われていそうで辛いときが多いです。

こんなときは検出しないことが多い

いろいろなところに客先測定に行って思ったのが、現場にある制御盤の銅線などを見て「絶対ある!」と思ったのに検出しないのは、「排水処理設備周り」に多いです。

処理しているものが安定している工場は比較的安定して出るように思いますが、工場などで「この時間は○○(工程名)からの排水が多い」「今は○○(工程名)稼働してないから」とかいつも同じような水を処理していない場合、発生しないタイミングがあるような気がします。

排水処理の脱水工程から硫化水素が発生することが多いのですが、「この時間脱水機止まってる」とかいう場合も発生していない若しくはごく少量で検出できない等が多いです。

他に 水処理設備では「気温」が影響しています。暖かい~暑い季節は発生するけど 寒い時期は少ない若しくは全然発生しないという場合が多いです。

いつも同じような水を処理して、同じ設備が、同じ環境で稼働していると安定しているのでしょうが、そんな排水処理設備あまりないでしょう。

臭いがするから、あるはず!は間違いです

実際の現場ではいろいろな臭いが混じっています。硫化水素だけが臭いの原因ではないので「臭っている」=「硫化水素がある」ではありません。

人によって差がありますが、「誰でも臭いを感知できる」=0.3ppm 「臭いを感じだす」=0.03ppm と10倍の差があります。この間の濃度は「何かわからないけど臭う」というあいまいな状態です。

現場で、いろいろな臭いが混じった中で「硫化水素」を確実に判断できる人がどれだけいるのだろうと思います。

銅片を貼り付け

デモに行って検出できなかった場合は「銅片」での性能確認をお願いします。

たとえば、「コルライン」を設置した盤内と表扉に 「銅片」を貼り付け、その差を比較してもらえれば、「コルライン」が硫化水素除去に貢献できていることが判ると思います。

先日お伺いした会社でも検出できず、「銅片付のチェックカード」を貼り付け、確認をおねがいしました。

硫化水素で困ったときはご連絡ください。