地熱発電所 電気設備

発生状況

地熱発電所内の電気室で設備の故障が多発、腐食対策を検討したい。

設備はコンテナ内にあり、エアコンを兼用し温度管理を行っている。

コンテナ内硫化水素濃度は100ppb程度。

原因

地熱発電所ということなので、地下からの地熱蒸気中に硫化水素が混じっていることが、主要原因と思われる。

対策

1  外からの硫化水素侵入を防ぐ

コンテナの入口のシール強化
窓や隙間がある場合は可能な限り塞ぐ
コンテナ内に入る回数を可能な限り減らす

2  硫化水素除去装置の設置(循環型の設置)

内部に残る硫化水素を徐々にへらす設備の追加
侵入する量はゼロにはできないので、侵入量以上を除去できる装置が必要

3  硫化水素除去装置の追加(ワンパス型の設置)

コンテナの隙間が十分に埋められない場合や周辺濃度が高い場合はワンパス型(一度フィルタをとおすこでとる装置)を設置し、内部を陽圧にすることが有効

まず、外気を可能な限り防ぎ、内部に循環型の硫化水素除去装置の設置をお勧めします。

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コメント

悪臭防止法や労働安全衛生法などに規定されている濃度以下でも電子機器の腐食は起こります。適切な硫化水素対策をお勧めします。