この災害は、陥没した道路の修復工事中に発生したものである。
災害発生当日、陥没した道路の穴に入り、塩ビ管で修復工事をする作業に従事していた被災者が、意識を失い倒れ、その際に下水道枝管の破損部分を体で塞いだためか、穴に排水が溜まって溺死した。
また、それを見た上司が、救助するために穴に入り同様に溺死した。
さらに、近くの工事現場の監督員が救助の声を聞いて現場に行ったところ、陥没した穴に被災者の顔が半分見えたので救助しようとして穴に入ったが、同様に意識を失ってしまった。
たまたま、工事現場の監督員が倒れるのを、近くの工場の工場長が2階の事務所から見ていて、職員らと現場に駆け付け、3名を救助し病院に救急車で移送したが、2名は死亡し、監督員は一過性呼吸障害で入院したが回復した。