食品加工工場の出荷用冷蔵庫にある冷凍機の故障が発生。冷蔵庫内の温度が上昇したため、急遽ほかの冷蔵庫に製品を移動させることになる。
故障原因を調査すると、冷凍機の冷媒が漏れたことによることが判明。銅で作られている部分が黒く腐食していたことから硫化水素の発生を疑う。
そこで弊社に問い合わせ。冷蔵庫内の硫化水素濃度を測定すると200ppb程度発生していることが判明。冷蔵庫の外では0ppbで発生を確認できなかった。
製品(簡易梱包品)の横で硫化水素濃度が特に高いことから、製品である食品が硫化水素の発生源であることも分かった。
弊社の循環型脱硫装置(推奨台数より少ない)を入れて、硫化水素濃度が下がることが確認できた。装置稼働前の1/4程度の50ppbまで下がっていた。
低温下でも硫化水素を除去できることは理解してもらえた。通常の使用(外部からの侵入)ではなく、製品からの発生のため、寿命が読めない。寿命については順次調査が必要。
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