ビルの住人から臭気に関する苦情が来た。発生源を探していくと、地下にあるポンプ室であることが判った。地下に水回りのあるビルの場合、ポンプ室がありポンプ室に排水槽と、排水ポンプが設置され、外の汚水ますへ排水をポンプアップしている。
排水槽内で酸素が不足することで硫化水素を含む悪臭が発生し、ポンプ室外へ出ていったと考えられる。硫化水素を発生させる菌は嫌気(酸素を嫌がる)性質があるため、酸素の無い環境では多く発生しやすい。
1 硫化水素の発生を減らす
硫化水素は「酸素が少ない」「滞留時間が長い」などの理由で排水の中で発生する。そのため滞留時間を短くするため、排水ポンプの動作回数を増やすなどで改善する場合がある。2 ポンプ室からの流出を減らす
ポンプ室内に消臭設備を設置し、ポンプ室からの流出をへらすことで対応することもできる。
まず、可能な限りピットで発生する硫化水素減らすことをお勧めします。その後、ポンプ室内に消臭設備などを検討してはいかがでしょうか?
排水による悪臭は複数のガスが混じって発生している場合が大半です。硫化水素だけ除去しても、他が残っているので臭いが消えない場合があります。ですが、硫化水素だけなくなると臭いが消える(感じなくなる)場合もあります。イメージですが、10ポイント以上で臭いと感じるとして、ガスAが3ポイント、ガスBが5ポイント、硫化水素が3ポイント 合計が11ポイントで臭いと感じていた。ここで、硫化水素が除去されると ガスAの3ポイントとガスBの5ポイントの合計8ポイントで臭いと感じなくなる。といった具合に、硫化水素がなくなるだけで臭いを感じなくなる場合もあります。
「硫化水素」の除去なら私たちにご相談ください。