排水処理設備制御盤でインバータが壊れる

発生状況

排水処理設備にはインバータやPLCといった制御用機器が付帯設備として、必要になる。設備の規模にもよるが、多くの場合排水処理設備同じ室内に設置されている。
この案件も、排水処理設備と制御機器を入れた制御盤が同じ部屋に設置されている。その盤内に設置されているインバータや記録計が半年に一度程度壊れる。通常環境で使用した場合のインバータは十年以上使用できる場合も多く、故障頻度が非常に高いと思われる。

原因

設備の処理をしている水の種類などの稼働状態にもよるが、硫化水素濃度測定すると、部屋内で最大50ppm。排水処理設備直近になるほど濃度が高くなっていたため、排水処理設備の硫化水素が原因と判断。
50ppmは目など粘膜に異常をきたす濃度。

対策

1  設備から漏れている箇所を塞ぐ

難しいですが 可能な限り漏れを塞いでください。
むき出し部分にビニールカーテンをして、内部をブロワなどで吸引する程度でも変わります。

2  盤内の環境改善

循環型の硫化水素除去装置を盤内に設置してください。

同時に外気の導入をなくすため、各隙間を目張りしてください。

3  盤内の環境改善2

それらを試しても不十分な場合、外の濃度が高すぎる若しくは密閉ができていない可能性が高いです。

陽圧にできるようにワンパス型の硫化水素除去装置を設置してください。

まず、漏れを可能な限り防ぎ、硫化水素除去装置の設置をお勧めします。

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コメント

このお客様は 盤を密閉し、循環型のPK-miniCを設置していただきましたが、完全に除去しきれず、盤外にGC320を設置し、やっと安定して未検出が続くようになりました。未検出まで下げられなくても、寿命の延長は可能です。一度循環型を試してみてください。
*外気を導入するファンが取り付けてある場合は循環型では対応できません。


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