F80L 温泉宿泊施設での使用例

F80L 温泉宿泊施設での使用例

導入前の課題

温泉の泉質によっては硫化水素が発生している場合があります。「硫黄泉」などと呼ばれる、硫黄のにおい(硫化水素のにおい)のする温泉です。硫化水素のにおい=温泉のにおいのように思っている方も多いと思います。

硫化水素のにおいがする=硫化水素があるので、当然そこにある設備は硫化水素による腐食が発生します。

大きい規模の施設のため大型の空調機があり、何台かまとめて設置されていました。その空調機の銅配管が硫化水素による腐食で穴が空き故障するトラブルが頻発していたそうです。

(写真は参考)

導入装置 : F80L

この温泉宿泊施設では空調機室にF80Lを導入していただきました。

この空調機室ほぼ密閉空間で、循環型の設置で対応できました。多くの場合、空調機室には外気導入がありますが、ここはクーリングタワー方式で放熱しており、空調機室では放熱も吸熱もしないため対応できました。

外気導入がある場合、循環型では対応できずワンパスで対応することになり、コスト的に合わない場合が多いですがここは好条件でした。

導入後硫化水素濃度測定

設置後、数か月経過時に測定に伺いましたが、未検出(10ppb以下)でした。お客様で設置されていたチェッカー(金属片を暴露し、腐食度合いを調べるタイプ)では銅片はほぼ変化なし、銀片については変色していたので完全に硫化水素を除去しきれてい可能性はありますが、見せていただいた交換後部品のようになるにはかなり時間がかかると思います。

完全に除去できていなくても、寿命を延ばす効果は確実にあります。

硫化水素で困ったときはご連絡ください。

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